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「やはり、ここでしたか。ミヒ、私の食事はどうなったのでしょうね?」
戸口にウォルが立っている。
「さあ、いらっしゃい」
ウォルが手を差しのべた。
ユイは、そっとミヒを押し出す。
分を守らなければ、ここですこやかに暮らすことはできない……。
常にユイは、ミヒに言い聞かせている。それが、彼女の立場なのだと。
乳母に心配をかけまいと、ミヒは重い腰を上げ、ウォルの後に続いた。
回廊を渡りながら、ウォルはミヒを伺うが、ぷいと顔を背けるミヒをみて、ウォルは笑った。
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