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……それにしても、こうして不機嫌に歪める顔すら美しいとは。
確か、今年で十六、いや、十七になるのか。
磁器のように輝く白い肌……。
鼻筋通る面差しには、切れ長の瞳が光っている。
あと、余年もすれば、この瞳は熟した色気をかもし出す。
まだ、女としては未成熟だが、それでも、十分に美しい。
ジオンからすれば、これからが楽しみで仕方ないといったところだろう。
ミヒを拾ったあの時、ここまで美しく育つとは、思っていなかった。
でも……。
あの時、佇むミヒを、拾ってよかったのだろうか……。
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