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ある時、オレたちは決別した。
・・・もう絶対に会うことはないだろう。
別れ方は、本当に、引き剥がされたようなかんじだったから、ろくにさよならも言えなかった。
少しくらいは別れの挨拶をさせてくれても良かったのに・・・。
・・・・・・ーーでも、いいや。
これから、静かで平穏な日が訪れるんだから。
新しい僕のパートナーは、本当に静かなやつだった。
最初はその穏やかさに幸せすら感じていたが、時が経つにつれて、だんだんあいつが恋しくなるようになった。
あいつのいる日々は、騒がしくとも充実していて、今思えば、あいつとの思い出は口げんかだけではなかった。
辛いことも、楽しいことも、共に乗り越えた仲間だったのだ。
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ある時、私達は決別した。
・・・もう2度と会うことはないでしょう。
無理矢理っぽい別れ方だったから、あいつにお礼も文句も言えずじまいだった。
ちょっとくらい、さよならの時間も欲しかった。
・・・・・・ーーでも、これでいいのかな。
これから、あいつの顔を見なくて過ごせるんだし。
新しい私のパートナーは、無口でぶっきらぼうなやつだった。
最初はその無口さにも感謝していたが、時が経つにつれて、だんだんあいつに会いたいと思うようになった。
あいつは、目まぐるしく過ぎていく日々を、より豊かにしてくれていたのかもしれない。あいつとの思い出は、今でも全て鮮明に覚えている。
辛いことも、楽しいことも、共に乗り越えた仲間だったのだ。
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