(出逢い)

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(出逢い)

1991年 4月 (出逢い) 東京駅丸の内北口を出て、横断歩道を渡った所に書店とコーヒーショップが併設された店舗があった。 その広いコーヒーショップのテーブルに座ると、東京駅から出てくる人並を見ることが出来た。 <1991年4月12日> 当日は、暖かくて穏やかな天気だった。 午後2時、ここが「初めての出逢い」となる、約束の場所だった。  二人の「愛の軌跡」は、この時ここから始まった。 「ひとつだけの約束」 「20年間の愛の軌跡」と言っても、普通の夫婦関係であれば、 特に珍しいことではないでしょう。 当時二人には、それぞれ別々の家庭がありました。 それでも、その障害が二人を引き離すことはなく、 「永遠の別れ」が訪れるまで、 「変わることのない愛」を、育みました。 出逢いから3年後、二人は「ひとつだけの約束」を、しました。 「ひとつだけの約束」 「それぞれの生活を、自ら進んで壊すことをしない。」 (現状の関係を大切にし、無理に変えない。たとえ、辛くても・・・・・) 20年間この約束を守り通しました。 出逢いから10年後、別の事情で僕は独り身になりましたが、 それを打ち明けることはありませんでした。 気づいていたとは思いますが、・・・・・・・ それまでと、変わらぬ二人でした。
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