30人が本棚に入れています
本棚に追加
「どーしたの? そんな思い詰めた顔して? 二人ともさー」
すずらんは大屋に耳打ちして、城田の状況を話す。
「あー、なるほどねー。うわぁー、厄介な人がターゲットになりそう。下手するとうち潰れるよ」
「まだ、康王会という確証はないんですよね。ただのイキリだったの方がいいんです」
「そうね」と大屋は頭を上下する。
イキリだったらそれはそれでいい。いくつか分からないが、いい歳してそんな言動は痛すぎる。
「城田の自宅に入れたらいいんだけどねぇ……ごぎょうがほとけのざの会員だったって話だけど、関わりたくないでしょうね。みみずくは怪我してるし……それに、兼子さんの件も、レインボーガールズも、北村香望のイベントも、あのほとけのざの連中が関わってる可能性大きいのよね? つまり、あの子達も構成員って解釈していいのかしら?」
「そうなりますよね」
「……そうだ、いい方法思いついたわ! すいせんも来て」
大屋は二人に内緒話を始める。
「よし、やってもらいましょ。ごぎょうにも話すわ。みみずくにはチャットで送るよ」
最初のコメントを投稿しよう!