5章-①

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「ええ、そうよ。差別だ言葉がきついだなんだ言われても結構。大切な人を失った気持ちや被害に遭った時の悔しさは一生消えないし、病気だから何? って話よ。彼らも因果応報味わってもらわないとねぇ」  すずらんの顔がにちゃぁと口角が緩む。 「すずらん、あんまり暴走しないでね」  大屋から優しい声で窘められたので「ええ、もちろんです」と満面の笑みを向けた。 「依頼人と、彼らの学校に送りつけよう。突撃班にお願いしなきゃ。すいせん、今から突撃班に連絡してね」 「はい」  すずらんの心は今か今かと踊っていた。
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