それでも春は近い

閉店した近所の店の焼き飯がお気に入りだった僕と恋人。もう口にはできないと諦めていた僕に、友人が死んだとの知らせが……。

水月 羊

10分 (5,664文字)

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あらすじ

 その店の前を通りかかるとき、いつも心が少し沈んでしまうのはしかたない。背の低い古びた雑居ビルの一階の店のドアに、『閉店のお知らせ』と書いた紙が貼ってあるからだ。  ささやかな幸福の象徴、あるいは日

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