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エピローグそしてプロローグ
時を告げるアラームが鳴る。
オズはようやく決められた動きをし始めた。
モニターが明るくなり、次の瞬間、大きく映し出した物、それは……。
地球だった――。
出発した頃より、青い。計算通り、環境は復活したようだ。
この後、文明を取り戻し、人類がまたこの星の主要生物として復活できるかどうかは、彼らにかかっている。
オズは背後を確認する。異常はない。
このコクピットは小さいが、つなげられた巨大宇宙ステーションには、冷凍冬眠状態の人間達がいる。その数は、一万人程度――。
同じようなステーションが他の場所に十数機ある。みな、太陽からのエネルギーにより2000年稼働し続けているのだ。ようやく、その役目を終えることになる。
さて、人類よ。帰るがいい、地球へ。
オズはゆっくりと、冷凍冬眠を解除させていった。
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