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ギョッと目を剥く。
無理もない。なにせケイトは、ナイトドレスのその下に何もつけちゃいなかったのだ。
「私のここ、つるつるのぴかぴかなんだもの! もう18歳にもなるっていうのにここだけちっちゃい頃のままなんて、お手入れ以前の問題よ!! こんなの恥ずかしくてアンジェリカさんになんて見せられないわ!」
「俺にだったら見せてもいいのか! さっさと隠せバカヤロウ!!」
叩き落したドレスの裾がふんわりと床に落下する。
ケイトはしょんぼり呟いた。
「だって、ヴィニーならいろんな人と付き合ってるし、そういうこともいっぱい知ってるかなと思って……」
いやいやいやいやいや、おかしいだろう。一体、何をどう考えればそういう答えに行きつくのだ。ケイトは自分を千人切りか何かと勘違いしているのではなかろうか。
そもそも、相談する相手を間違えている。いくら保護者といえども、所詮は他人。血の繋がらない異性なのだ。こ んなことをしてただで済むとでも思っているのだろうか。
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