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「好きじゃないよ、わかめまんじゅう。そもそも俺海藻食べられないし。」
「嘘」
だって秋山さんはあんなに嬉しそうに。
凪くんだってあんな、お花やお星様みたいにキラキラしてたじゃん。
「好きじゃないものも、好きな人にもらったら嬉しいじゃん。俺のために、好きなものを選んでくれた気持ちが宝物じゃん。」
考えもしなかった凪の至言に、言葉が出ない。
わたしの周りの女の子は、好みと違う贈り物を貰ったら文句たらたらで、フリマサイトに売り払ったと武勇伝を語る子すらいた。
「…秋山さんが凪くんを好きな気持ち、わかる気がします。」
と言うと、凪は
「…どうなんだろうね…」
と寂しそうに言うのだった。
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