終章

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終章

 ハッとして目が覚める。  起きたばかりで、まだぼんやりとしている脳を精一杯働かせてみるが、ここが何処かわからない。  真っ白い壁、そして真っ白いベッドは、病院のような雰囲気を醸し出しているが、病院(?)に来るまでの記憶が無い。  すると突然、目の前に備え付けてあるテレビに全ての意識が傾いた。  テレビでは、女子高生を中心に大ヒットしているらしい、全く知らない会社の作った商品の特集をやっていた。  別段、興味をそそられるような内容でもない。  不思議に思いながら近くにあったリモコンでテレビを消す。  取り敢えず、外に出よう。  俺は、大きく伸びをしてベッドから立ち上がった。  ポケットに入っていたスマホを何気なく確認すると、一通の見覚えのないメール。  「これで貴方も下剋上!不思議なボールを六つ集めて、願いを叶えてもらうチャンス!」  見覚えが無かったので、削除した。        
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