世界の中心にほど遠い、片隅でひとりごちる

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 翌日、朝の、いやこの眩しさは昼日中の、太陽に照り付けられて目を覚ました。 「・・・よく寝た」 目、ぱっちり。頭は痛いけど。休みだし、かよちゃんが私も一緒に連れ帰ってソファに転がしといてくれたらしい。 「ありがとう、友よ」 壁越しに寝室へ向け両手を合わせる。ローテーブルに置いてあった水のペットボトルを開けた。  どうして。  一足す一を、三と解答したのなら、二だよと正解を教えてもらえるし、世界中どこでも二に決まっている。  なんで。  私は疑問符を繰り返すしかない。こんなのの正解、くれる人いたら神だわ。  はぁ。溜息は、つきたいだけつくがいい。泣きたきゃ涙も流すがいいさ。  悔しさを。我慢なんぞはしない。 「くっそ」 鞄からノートパソコンを取り出した。とりあえず、見直そう。もっとやれた?相手がうまかった。それもわかってんだけど。指を折れば軽く五個うまさあげられるから、メモ帳を起動させて打ち込んだ。 「さて」 水を飲んで今度は自分の反省。画面をにらみながら、スマホもタップする。今度のプレイリストはその名も『復活』。  ここはもうちょい――反省用のメモ帳を開いて、お、使えそうなキャッチコピーを思いついてまた開けて、指も頭も忙しくなってきた。 「よし」 たぶん、自分のこれが最高だって思っちゃうその間は続けるんだろう。いい、になんの根拠もないのに自信満々、ってどういうこと?と思うけど。意地でもいい。何度でも起き上がる。しぶとさならゾンビにも負けない。 「ていうか、意地で動くゾンビってしぶとさNo.1じゃね」 世界のほんの片隅で、ささやかにひとりごちながら、復活の名のもとに選ばれた曲にのってキーの上を指が跳ねていく。 終
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