2人が本棚に入れています
本棚に追加
「このヤロウすぎて、閉まりかけのエレベーターの扉にねじ込んでやろうかと思ったよ。一緒に階段でも降りようもんなら、あのエッラそうな背中つきとばすよねこれゼッタイね」
「うん気持ちはわかるけど、それやっちゃダメなやつだからね、ダメ、ゼッタイ」
「いつトバされても仕方ないんだってさ!はっきり口には出さなくてもさ、顔に書いてあるってね、お前みたいな選ばれない女、企画にゃいらねえって」
「書いてあっても言われてないなら気にすんのやめたら?自分がキツいだけでしょ~」
「なんで?!ねぇなんで、私また落ちたの?今度のプレゼンは自信あったのに、去年のもその前のももっと前のも採用案を眺めつくして研究して、傾向と対策練って、方向性引き継ぎつつ、新しさもアピールできるよう、そんで今回は、スピーチ講座も受けた、早口って言われるから、しゃべり柔らかくしようと思って、でも勢いはなくしてしまわないよう」
「勢い、ありあまってるもんね~」
「なのに、それでもダメってさ。選ばれない女、ってなんかドラマにできそう・・・」
「できても、あんま見たくならないな~」
最初のコメントを投稿しよう!