ほんとの話

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ほんとの話

これは私の身にあったほんとの出来事です。 私は2008年3月28日に産まれました。 私が1歳の時、母と父が離婚し、10歳上の姉と一緒に母に引き取られました。 母はシングルマザーになった後保険会社で働き、姉は母のいない間私の世話をしてくれました。生活は決して豊かでは無かったけど幸せでした。 私が小学校入学、姉が高校入学した時から家族が壊れていきました。 母は部屋の壁が黄色になる程煙草を吸い、姉は夜遊びをする様になりました。 母は働かず、生活支援のお金を使ってブランド物を買い、鬱病になり、常に睡眠薬、漢方、頭痛薬などたくさんの薬を飲んで暮らすようになりました。 姉はコンビニでアルバイトを一年ほどした後バイトを辞め、夜遊びをし、家に友達を連れ込み酒を飲み散らかしていました。 私はそのことを誰にも言えずにいました。 そして母と姉はよく喧嘩をする様になりました。喧嘩のせいで学校に行けない時もありました。 そして小学3年生の時、母が包丁を振り回す事件がありました。 身の危険を感じた私と姉は、トイレに逃げ込み、警察に通報し、事件は収まったのですが、その後も母は泣きながら 「〇〇、一緒に死のう?」 とネクタイを持ちながら聞いてきたりしました。 私は『ここに居たら殺される』と思いました。 私が4年生の時、姉は妊娠していました。 中学の時の彼氏との子でした。 姉は高校を中退し、彼氏と結婚する事となりました。 姉は私達の住むアパートの3階に住むことになり、母と引越しの準備を手伝っていました。 2018年7月15日      母がアパートの3階から飛び降り自殺未遂 母は私に 「姉の荷物運んでくるねー」 と言い3階へ向かいました。私は『少し遅いなー』と思いテレビを見ていた時 「ピンポーン」 「はーいどうしたんですか?」 「〇〇ちゃん?」 「はい、そうですけど?」 「お母さんが飛び降りちゃったの‼︎‼︎」 母は救急車で病院に運ばれました。 母が病院で 「〇〇ーーーーーーー‼︎」 「〇〇ーーーーーーー‼︎」 と言った声が今でも頭から離れません。 それからは私は児童相談所に送られて、児相を出れたのは12月14日でした。 約5ヶ月児相に居て、私は肌も白く、痩せていました。(ストレス) 児相に居た時、一度だけ姉がきてくれました。 姉はお腹が大きくなっていました。 「〇〇って言うんだ」と嬉しそうに話していて、私は号泣してしまいました。 それから時は過ぎ、私は離婚した父に引き取られました。 コロナウイルスが流行る前、一度だけ母と姉に会いに行ったりしました。 今年5月ー母が死去ー 私は8月にこのことを知りました。 今でも母の形見のネックレスを身につけています。
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