7月4日

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7月4日

   7月4日修羅  とある山奥で俺は鴉を使い街の情報を常に聞いていた。そんな中、俺はある気になる情報を基に街に出てみた、そう、俺が気になったのはとある「鬼」だ。  俺は、妖やモノノ怪が再び街を襲っている可能性を視野に調査に出たのだ。  鴉の情報を基に俺が最初の現場に行ってみると人ではなくモノノ怪や妖の死骸が散らばっていた。俺は「鬼」ではなく「学園」が動いたのかと思ったがこの死骸からは間違いなく鬼の、それも「純血」の鬼の力だと俺は確信した。  さらに調べるべく鴉と大量に呼び寄せ捜索した、しかしながら居場所は掴めずにいた。俺は実際に街に出ていき詳しく調べてみることにした。 修羅 (人里に下りるのは何年ぶりだろうか、だが、人の幸せな顔は俺もうれしいな。)  と、俺は内心思いながら和菓子屋に行ってみた。だが、途中で騒ぎが起こり現場に行ってみるととある少年が人に襲われていた。  俺は人を殺すのは躊躇うがこう言うのは嫌いだ。 修羅(何故、いつの時代も弱者を食い物にする奴がいるんだ。確か、、鴉の話だとこれを【カツアゲ】というんだっけ?)  少年から金を巻き上げた族のあとをつけ路地裏に入ったところを狙った。秘密裏で俺はいつも族を消すこともあったため、動いた。 修羅「悪いな、お前の悪行を許すわけにはいかないんだ。」 お兄さん「んだ?テメェ?俺になんか用か?」 修羅「お前の罪を裁きに来た。…肆式・斬霧。」  踏み込みと同時に霧がかかりカツアゲの輩は困惑してしまった。数分後、そいつは霧は晴れ、そいつは死に絶えた。しかし、困ってしまったことができた。  俺がこの金を渡しに行くわけにはいかなかった。あと、とんでもない奴が目の前に現れた。 常世「貴様か?少年から金を盗んだ族は?」 修羅「違う、俺はそこに倒れている奴を裁きに来ただけだ。」 常世「そうか、ならその金を返してもらえぬか?」 修羅「好きにしな?そうだ、お前妖だろ?」 常世「貴様には関係のない話だ。今すぐ去れ。」 修羅「そうかい。じゃあな。」  と、俺は去るふりをしてそいつの後を追う事にした。  俺は間違いなく奴が鴉からの情報の「鬼」だと確信したからだ。同族ならどんなに優れていようと血の匂いまでは消せないからだ。しかも、奴が使うのは「血」を使う戦い方だから尚だ。  追いかけてみると奴はとある施設に向かって行った。 修羅(?ここは?って、あいつ、人を殺した?)  そう、奴は人を襲ったのだ。信じられなかった。だが、不思議に感じた。 修羅(奴の動きからすると何か変だ。)  と、考えていると鴉が飛んできた。内容は《奴の行動理念》が妖とモノノ怪と理由が違ったのと謎が解けたのだ。しかし、俺は逆に奴が羨ましかった。 修羅(俺は同族から追われ、人にも嫌われている。でも、奴は【純血の鬼】でありながら自らの目的のために同族を…いや、目的の為ならいともたやすく全てを始末する。)  と、思いながら施設を見ていると物凄い物音と嫌な気配がして施設の中に行ってみた。  中を見ると紛い物とはいえ両面宿儺が出てきたのだが、奴はいともたやすくその紛い物を倒し白いスーツの男の首を絞めながら、そう、【鬼の力】を使い始末し施設に収容されていた者たちを助けて、更に建物を破壊し去っていった。  俺は、初めて本当の恐怖ってやつを味わった気がした。 修羅(加勢してもしなくてもこれは決まっていたな。それに下手に加勢して俺が半分「鬼」であることを知らせることもないだろ。)                常世  私の渡した御守りの気配を察知し現場に向かい、私の基ずく世界に不要な族を始末氏に向かった。  しかし、そこにいたのは謎の青年だった。 常世「貴様か?少年のお金を盗った族は?」 ???「いや、俺はそこに倒れている奴を裁きに来ただけだ。」  青年の背後には無惨に斬り刻まれた青年の姿だった。私はこのものを怪しみつつお金を返してもらえるように言うと、 ???「好きにしな。って、お前【鬼】だろ?」  私は不思議だった、何故、この青年が私の正体に気づいたのか?そう、普通知る由もないからだ。  しかし、私は急いでいたのもあり、「貴様には関係のない話だ。今すぐ去れ。」と言った。  私はその後再び御守りの気配を辿りとある施設にやってきた。  が、しかし、私にとってそこは悪の巣窟、《不要な物》だった。無論、あの青年が私を尾行していたのは気付いていたが今はそんなことを気にしている場合ではなかった。  常世(少年が危機に陥っているうえ、私が求める世界に【不要】を消さねばならん。)  私が施設に入ろうとすると、門番が私に武器を向けたがこ奴らに時間をかけている場合ではなくすぐさま倒し中に入った。  少年の基に近寄りこう告げた。 常世「よく生きてた。少年。そして、よくその御守りを持ってた。そして…」 右腕を引き、左腕を腰につける 常世「この理不尽でふざけた現実から、今すぐ救って見せる。鬼流血闘術押して参る。」 一気に白スーツの傍にいる、黒スーツの背後に瞬間移動して 常世「鬼流血闘術壱式 鬼閃」 胴体を真っ二つにし、二人目の黒スーツの胴体に右手を当て 常世「参式 鬼龍戦鬼」 胴体に穴を開けて刀を逆手に持ち三人目の心臓に刀を刺した。無駄のない動き。 白スーツ「貴様、鬼か。生き残りがいたとは。これは良いモルモットになる。」 白スーツはパチンっと指を鳴らすと上から気配がして、常世は後ろに下がった。ドスンと音が鳴り振動した。腕が4本で全ての腕に刀を持っている。 白スーツ「嘗ての書物を読んで生み上げた俺の最高傑作戦闘ゴーレム『両面宿儺』だ。まあ、顔は二つもいらないから一つにしたが。さあ、宿儺、奴の両手、両脚を切り落と…」 ゴーレムは吹き飛ばされ、壁に穴を開けて再起不能になった。 常世「それが両面宿儺様を模したものだと。ふざけるな。宿儺様は私より強く私なんて足元にも及ばなかった。鬼龍乱鬼」 白スーツは腰を抜かしてしまう。 常世は白スーツの首を掴み持ち上げ 常世「貴様は罪を犯した。人とモノノ怪をおもちゃの様に弄び、非人道的行為にまで行い、そして宿儺様を模した罪。貴様は死ね。私の目指す世界には要らない。」 白スーツ「貴様は何者だ。モノノ怪風情が人間様に逆らうな、、ぐうう」 常世は首を強く締めた。 常世「口には気をつけろよ。この人間風情が。貴様のたかが何十年の経験で私に指図するとは。楽に殺すつもりだったが貴様は別だ。地獄を見せてやる。」 常世は周りから見えないよう血鬼城で壁と作り氷の十字架に縛り付け、血の槍を作り腹に刺し茨の様に身体を拘束し、背中から段々と凍りつくのに対して地面に業火を起こし、足から順に熱で体を溶かしていった。凍りつく冷たさと茨の拘束と高熱。味わうことなどできない。 白スーツ「辞めろ、、やめてくれ、、」 身体中から血がでても即座に凍りつく 常世「どうせやめたところで死ぬだろう。ならやめる意味など無に等しい。良かったな。貴様は死ねるぞ。」 白スーツは泣きながら。しかし、泣き過ぎて涙が凍り、目が凍りつく。 白スーツ「せめて、、楽に、、」 常世「そうだな。。おっといけない。一番の罪を忘れていた。私のお供え物を蹴り飛ばしただろう。てなわけで自業自得だ。後10秒もしたら心臓の位置まで熱で溶ける。氷の感覚で気が付かなかっただろうが。。て、もう聞こえてないか。」 肉体が完璧に溶けた後、異能を解いて血の壁を消し、全ての牢を切り落として中の者達をすべて逃がして建物外に逃がした後、鬼頑島・乱鬼覇獄で建物を潰してその場を去った。 
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