苦くて甘い贈り物

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祐介の家から僕の家までは、徒歩では少し遠く、バスを利用するか どうか迷うくらいの距離だった。 (早く読みたいし、バスに乗って、少し読もっかな。) 次のバスは、、、 五分後!? これを逃すと次のバスは三十分後だったので、僕は全速力で走っ た。バス停に着くと、ちょうどバスが停まったところだった。 乗車し、いつもの一番後ろの席に座る。 たった数百メートル走っただけなのに、限界寸前のような呼吸をし ていた。 (祐介ならこんな距離じゃ息切れもしないな。) 額から落ちる汗を拭い、呼吸を整えた。 鞄から漫画をとりだし、さあ読もう ...そう思ったときだった。
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