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小さい頃から、学校の先生や、親や、色々なところで
お年寄りや障がいを持った方には、席を譲りましょうと聞いてきて
いた。勿論僕だって、譲ろうという気持ちはある。
しかし実際、その場面に遭遇したとき、いったいどれくらいの人が
勇気を出して、声をかけることができるだろうか。
僕には、その言葉をかける勇気を持ち合わせていなかった。
彼女は僕と違った。反対の人間なのだと思った。
空気や周囲に左右されない強さがある。某ヒーローではないが
愛と勇気を持ち合わせている。
その時から僕は憧れていたのかもしれない。
気づけば目で追っていて、
どんな音楽聴いているの?とか、シャルロット校ってどんな感じ?
って話してみたかった。興味はあった。
彼女について何でもいいから知りたかった。
ただ僕には突然女性に話しかけて引かれない話術も
話しかけるメンタルも持ち合わせていなかった。
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