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かたくなな態度をとるケイを見て、ジンは初めて気がついた。 ――いるのは、女であるということを。 「大丈夫。その傷を見せておくれ。私のために傷つけてしまった……お前の足を……」 こくりとうなずき、ケイは、ジンの隣りに横たわった。 そう――。 ジンの清らかな瞳に見つめられては、どうしよもない。それが、霊獣の力なのだろうか。 拒みながらも、ケイは従うしかなかった。
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