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月はまばたきをするように少しだけ光をチカチカと明るめに放つと言いました。
「とんでもない、ここまではとても遠いんだ。もし来ることができても、ウサギさんは帰れなくなってしまう。」
小さなウサギは笑って言いました。
「大丈夫です、私は今までたくさんの仲間に支えてもらいました。今度はお月様のために私がおそばに行きましょう。」
月はとても喜びました。
しかしどうやって自分が月のもとまで行くのか…
小さなウサギはある方法を思い付きました。
「私はお団子を作るのが得意なんです。小さなものしか作ることができませんが、たくさん作って積み重ねれば、きっとお月様のもとにたどり着けます。そのたくさんのお団子を、お月様に食べてもらえたらどんなにうれしいでしょう。」
月はほんのりとやわらかい光をまとって、喜んで小さなウサギにお礼をいいました。
「ありがとう、小さなウサギさん!それなら、ウサギさんがぼくのそばまで来てくれたら、ぼくの光で階段を作ろう。ウサギさんがぼくのそばまでたどり着けるように。」
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