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ウサギたちはお団子をたくさん積み上げ、その先にある、星の作ってくれたキラキラとかがやくはしごを、仲良く順番にあがります。
終わりに月が作ってくれた階段を昇り、そしてとうとう、月のそばに来ることができました。
「お月様、みんなのおかげで、みんなとお月様のもとへ来ることができました。たくさんのお団子を、よかったらどうか食べてください。」
小さなウサギは月に言いました。
小さなウサギはとてもうれしそうに、仲間たちと笑っています。
星たちも月も、うれしそうに笑いました。
「ぼくもさびしくなくなって、とてもうれしいよ!さあ、みんなでお団子をごちそうになろう!」
ウサギたちはキレイな雨雲の水で手足を洗い、力を合わせて積み上げてきたお団子を引っ張り上げました。
それを月や星たちに分け、みんなでおしゃべりをして過ごしました。
そしてみんなが帰るとき、月は言いました。
「小さなウサギさん、君もみんなとお帰りなさい。」
「え?」
言われた小さなウサギは目を丸くして驚きました。
小さなウサギは月のもとにずっといるつもりだったからです。
「ぼくはもうさびしくないよ。小さなウサギさんのおかげで、星さんたちとまた近くにいられるようになったんだ。君もここに来られたのは仲間のウサギさんたちのおかげもあったんじゃないかな?」
小さなウサギがふり返ると、仲間のウサギたちがこちらを見て優しく笑っていました。
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