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ある夜、広い丘の上で一羽の小さなウサギが空をながめていました。
真っ暗な空にまんまるい月がポツン。
星たちは月の明かりをさけるようにして、少しはなれて静かにまたたいています。
「お月様、どうしてあなたはひとりぼっちなんでしょう…?」
小さなウサギは言いました。
それを聞いた月はウサギに答えます。
「ぼくの明かりは明るすぎるんだ。星さんたちの光が見えなくなってしまう。だから、はなれているんだよ。」
ウサギはそれを聞いて言いました。
「それはとても悲しいでしょう?だれもそばにいてくれずに、さびしくはありませんか?」
「さびしいさ。でも、仕方がないんだ。」
月はさびしそうに、そう返しました。
それを見たウサギはひとりぼっちの月のために何かしてあげたくなりました。
「…そうだ、私がお月様のそばに行きましょう!そうすれば、お月様もさびしくなくなりますね。」
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