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その頃の俺は特定の女は作らなかった。
夜の店の女を数人囲って、気紛れに遊んでいた。
「あっ。あっ。千尋さ……あんっ。激し……」
俺は女の腰を掴んで、自分のモノを奥まで押し付ける。
最近は姐さんに似た女ばかり抱く様になっていた。黒髪の少しきつめの顔。体は丸み帯びてデカい胸。それをバックから激しく突く。
「あ? ここが良いんかよ。ほら。もっと声出せ」
俺は女の胸を激しく揉んで、ケツを叩き、粘膜が擦れる音を部屋に響かせる。
硬くなった女の敏感な場所をモノを入れながら指で刺激すると、女の腰が動く。それを押さえ付け、女は体を痺れさせ、中からドロドロと女の愛液が垂れ流されてくる。それをまた押し込む様に、俺は絶頂に向かう。
姐さんの部屋着に映った身体のライン。すけべそうな唇。きつい瞳。そしてあの日泣いていた横顔。そんなことをガキみたいに脳内に反芻しながら腰を振り、女の中に精子を出す。
「ちょっと咥えて」
果てたばかりの俺は女に自分のモノを咥えさせる。頭を押さえつけて、支配感を味わう。
姐さんを支配してやりたい。跪かせて、俺のモノが欲しいと懇願させたい。
身体の中がぞわぞわとして、下半身が疼く。やってもやっても、女を抱いても精子を出しても、俺は満たされなかった。
思考を変えて可愛いお兄ちゃんも抱いてみた。女とは違う質感は悪くない。曲線や膨らみのない身体が、女を忘れさせてくれた。
それでも俺が求めているのは女でも男でも無いことを知った。
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