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私は希世さんでは手の届かない高所などを中心に掃除をしてきましたが、それでも師走の水は冷たく、手が凍る様です。
先生は裸足で風呂場にずっとおられますので、もっと冷え切っておられるかと思います。
昼食を買いに行かれた白井さんは、多分、戻って来るのが嫌でカフェにでも寄って来られるでしょう。
希世さんは厨の掃除をさっさと終え、細かい所の掃除に掛かられています。
私は手を止めて、庭を見ました。
冬晴れの大晦日。
私の人生でもこんなに晴れた大晦日の記憶はあまりなく、私の布団と先生の布団がシズカの小屋の上の物干しに並んで掛けられています。
「ああ、もう足の感覚が無い」
先生はそう言いながら縁側に来て太陽の光に両足を晒しておられます。
私は雑巾がけを終えて、先生の横に座りました。
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