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「後は私がやりますので、先生は原稿を書いて下さい」
私が言うと先生は、
「馬鹿を言うな。やり掛けた事は最後までやる。それに大晦日に原稿なんぞ上げたら、編集部が正月に仕事をしなければいけなくなるだろう」
先生はそう言ってまた立ち上がられました。
「白井君にも正月くらいは休んでもらわんとな」
高笑いをしながら先生はまた風呂場へと戻って行かれました。
私はその先生の後ろ姿を見てクスクスと笑いました。
白井さんにとっては落ち着かない正月になりそうな気がします。
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