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希世さんが熱いお茶を淹れて食卓に並べておられます。
先生は鰻重の蓋を開けて、その香りを楽しんでおられる様子でした。
希世さんが漬けられた白菜の漬物が私の前にもありました。
これが絶品で、何杯でもご飯を戴けます。
希世さんが食卓に着かれたので、私と白井さんも鰻重の蓋を開けて戴く事にしました。
先生は既に食べておられましたが。
「肝吸いとう巻きも欲しかったな」
先生は鰻重を食べながら仰います。
「いや、今日はそれを頼む余裕はありませんでしたね。とにかく忙しそうで…」
白井さんは希世さんの白菜の漬物に醤油をかけて口に放り込まれました。
「しかし、美味いですね…。このお漬物」
希世さんはニコニコと微笑みながら、美味しそうに鰻を食べておられました。
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