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「お、諦めたか?そうそう、無駄な抵抗はやめた方がいいよぉ」
男はニタニタ嬉しそうに私の首元に口を近づける。
「っ………」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
男の吐息が首元にかかる。
吐き気がする。
男は私のシャツに手をかけ、ボタンを引きちぎる。
「ははっ……あんた本当に高校生かよ、こんな色気づいた体して」
男の口は私の首筋から胸にかけてゆっくりとおりていく。
「っ………んっ…」
スカートはめくれ、男の大きな手が私の足をゆっくりと上へとつたっていく感触。
なんの抵抗も出来ない自分自身に吐き気すら覚え、視界がぼやけた。
(誰か…助けてっ………………)
誰にも聞こえない悲痛な叫びを頭の中で何度も繰り返していた。
しかし、そんな時だった。
すると、ものすごい音と共に玄関のドアが力強く蹴り破られたのだ。
(え…)
「なっ…なんだお前!?」
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