待人

1/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
『じゃあ、またな』  あの日、吾輩を一撫でして遠ざかって行く背中をただ見送った。  彼は確かに「また」と言ったのだ。その言葉を胸に、ここから動けない吾輩は、次に会える時を何時までも何時までも待ち続けている。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!