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するとビビアンは
「セント、クラ、クリストファー?」
と聞くように言った。
男はため息をつき。
「お前は、兄をサンタクロースにしたいのか?」
と言った。すると三悪人(誰や?)は
「おい、今日は当たり日だ、神回だ」
「確かに、兄の登場とはな」
「あいつは神神学校主席中退、飛び級の鬼
ロイだ、鬼の登場か。これは見物だ録画しなきゃ」
と三人の悪魔的紳士は、にわかに内ポケットから最新携帯を取り出すと、録画を始めた。
すると、軽部が
「ウガーッ!」
と注意したが、悪党にルール無し、三紳士は
「きみも一杯やってくれ」
と涼しい顔で誤魔化した。
そんな三紳士とマスターの会話を置き去りにして、兄妹の会話は続く。
「だってお兄様、そんな、どっかの清涼飲料水か、お笑い芸人みたいな格好で現れるんですもの」
「煩い!最近、巷で流行っていると、
天界スタイリストの見立てだ。そんな事より、天使たるもの正確に物事を伝えろ」
と兄が言うと
「サンタクロースの事ですか?お兄様、地上には便利な言葉が」
「何だ?」
「諸説あり」
ガハハハハ、軽部がピッチャーでウイスキーを、水割りにして飲んで大笑いをした。
三紳士は
「煩いな、一杯とは言ったが、いっぱいとは言ったつもりは、なかったんだがな」
とゲンナリしていた。
「お兄様、私のうんちくを注意なさりに、いらしたのですか?」
「違う!」
ロイは慌てて襟を正し、真顔になると。
「お前はおじさん(神)の与えた仕事、指示をなんと心得る」
と言った。
「まあ、何か間違っていたでしょうか?」
とビビアン
「お前の名は天界まで轟いておる。史上最悪の大悪党、ダ天使ビビアンとな」
「まあ、素敵、私のブログ読んで下さったんですね。因みにダは堕天使では無く、
打、打って出るの天使の意味なんですよ」
と、惚けたことを言うビビアンに、ロイは
「知るか!何故悪いことばかりをする?!
お前は悪魔か?!」
と言った。すると、三紳士が
「あっ!言っちゃった、言っちゃったよ」「大丈夫かな?」「地雷なのに」
と心配そうに悪魔的微笑みを浮かべた。
軽部は三紳士が、ひそかに入れた睡眠薬で
爆睡していた。
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