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消えない想い
紘人「璃子・・・・好きだ・・・・璃子・・・・。」
名前を呼ぶと両腕を伸ばして
にっこりと微笑んでいる。
その腕の中に入ると
彼女が俺を優しく包むのを感じる。
ああ・・・・・。
幸せだ。
紘人「璃子・・・・。」
俺は必死に璃子の身体にしがみ付いて
唇を貪る。
何度も見たこの光景に
頭の中では
ああ・・・・またか
と、どこか冷静な自分がいるのに
どうしてもやめることはできない。
俺はいつもこうして
夢の中だけ璃子を抱く。
嫌がる璃子を無理やり犯す日もあれば
こうして受け入れてもらい
泣きそうになる日もある。
けど、何度夢でこうして身体を重ねても
目が覚めると
腕の中にいたはずの璃子がいない。
虚しさがこみあげて
自分がバカだと思い知らされる。
俺はいつまでこうして
アイツを想い続けるのだろうか。
。
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