#10

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#10

「だからなんでそう言い切れるんだ。  ちゃんと証拠を出せ!!」 「えェ……? 面倒じゃン!!  適当に3つ4つ証拠を見繕っておけば、オッケーでしょ!!」  アイアイは、ひと昔まえのローラのようにオッケーサインを頬に当てウインクした。 「オッケーじゃねえェよ……。ふざけてるのか!! この子は!!」  馬場一朗はカッとしてオレにも怒鳴ってきた。 「ば、馬場先生……」担当編集の夏八木もなんとか、落ちつかせようと躍起になった。 「まァまァ……、先生!! 落ち着いてください!! 女子高生の言う事なので……」  オレもふたりの仲裁するのに懸命だ。  冷房も掛かってないので全身汗だくだ。 「もぉ、往生際が悪いわね。  さっきからチェックメイトで、そっちは()んでるのにィ!!」  だがアイアイは、また文句を言い出した。 「チェックメイトだとォ……。なにを言ってるんだ!! このアイドルは!!」 「まだ観念しないの。オジさん!!」 「ぬうゥ、誰がオジさんだ!!」
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