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#11
「まだ観念しないの。オジさん?」
「誰がオジさんだ!! ふざけるな!!」
「ほらァ、ポチ。ライブリハが有るんだから、さっさと逮捕しちゃいなさいよ!!」
アイアイは俺の腕時計で時間を確認した。
「できるか!! 逮捕なんか。勝手なコトをほざいてないで証拠を出せよ!!」
いくらオレだって証拠がなければ、どうにもならない。
「えェ……!! 信じられない!!」
アイアイは不満げにプゥーッと膨れっツラをした。
「信じられないのは、こっちだ!!
いつまで学園祭もどきのお遊戯に付き合わせる気だ!!」
馬場一朗もカンカンだ。
「なによ。そんなに証拠が見たいの?」
「当たり前だろう!! どこの世界に証拠もなしに逮捕する刑事がいるんだ!!
逮捕状もなしに逮捕できるか!!」
「だって、特○刑事は証拠もなしに逮捕するじゃン!!」
減らずグチを叩いた。
「相○かッ!! だいたい証拠もなしに逮捕なんかしねえぇよ! どんなドラマだ?」
「わかったわよ。うるさいなァ……!!
だってェあの夜、遺書をここに置いたのは、あなた以外にいないのよ!!」
アイアイはパソコンのキーボードの上に一枚の用紙を乗せ、馬場一朗を指差した。
「ぬうゥ……、ウソをつけェ!! 何でそう断言できるんだ!!」
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