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「ほらァ、ポチのせいで怒られたじゃン!」  アイアイは冷たい視線で見つめ全部オレの所為(せい)にして文句を言った。 「ぬうゥ、お前なァ……。誰のせいだと思ってるんだ!!」  絶対にオレを舐めているのだろう。 「おい…、お前らァ! オレはパートナーを組んでいた盟友の友和を亡くしてイラついているんだ!!  お前らの愚にもつかない痴話喧嘩に付き合っていられるか!!」  とうとう馬場一朗は本気で怒り出した。 「はァ」オレも肩をすくめ恐縮した。 「まァまァ、先生!!」  担当編集も取りなすのに四苦八苦だ。 「だから、ポチ! さっさと、この人を逮捕しちゃって。東京へ戻るわよ!!」  アイアイは不貞腐れた顔で馬場一朗を指差した。 「あのなァ、証拠もなしに逮捕できるか」  勝手なコトを言いやがって。可愛らしい女子じゃなかったら、ぶん殴ってやるトコロだ。 「えェ……、面倒だから証拠なんか。  そこいらから3つ4つ掻き集めて来れば良いじゃン」  アイアイは不満げに嘆いた。なんとも無責任なセリフだ。 「はァ〜……、どんなやっつけ仕事だ!!  いいか!! よく聞け!! ここに友和の遺書が置いてあったんだ! ここに!!」  馬場一朗はパソコンの上を指差した。 「ええ、そうですよ。間違いありません!」  担当で第一発見者の夏八木も呼応し頷いた。 「ええェ……、わかってますわ!!  ですから、  なんですよ」  まるでアイアイは当然のような口ぶりで馬場一朗を真正面から指差した。 「なにィ!!」 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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