実は私たち……

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「ああ、大丈夫だろう。マジで俺たちの電話を息子からだと信じてるからな。バカなばあさんだよ。助けて母さん……なんてこっちが涙声出したら、すぐに金を用意するからね……とか言い出すんだもんな」 「早く見たいなあ。五百万円の札束」 「きっと手に入るさ。さあ、俺も最後の仕上げを頑張るか」 「頑張ってね、弘」 「ああ。息子の職場の上司をうまく演じ切って五百万の札束、しっかり受け取ってくるぜ」
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