姫はじめ

5/7
299人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
「……ほしい、です」 「なにがほしいの?」 「キヨミネ、さん、の」  はぁ、と甘い吐息をこぼしながら、マヒナは瞳を潤ませながら懇願する。 「ふとくて、かったい、肉の、棒を……マヒナの、いやらしい穴に、挿入()れて?」 「――ああ。たまらないよ」  キヨミネが教え込んだ淫語をたどたどしく、恥じらいながら口にする妻を前に夫は破顔する。  すでに勃ちあがっている分身を素早く取りだし、マヒナの濡れそぼった蜜口に亀頭をこすりつければ、彼女は待っていたとばかりに身体を震わせる。 「はぅ、ん」 「マヒナはこれを、ナカに挿入れてから、どうしたい?」 「奥まで、ずぶずぶに、出し入れして、一緒に、気持ちよくなる……の」 「そうだね。俺の形になっているいやらしい蜜穴に突っ込んで、ぐちゃぐちゃにしてあげようね」 「~~っあ!」  ずりゅん、と勢いよく貫かれて、マヒナが甲高い声をあげる。待ちわびた挿入に身体はあっさり昇天する。目の前が真っ白になると同時に全身が弛緩する。その余韻を引きずるかのようにキヨミネが彼女の身体をかき抱き、腰を前後に振りはじめる。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!