姫はじめ

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 中途半端に着ていた部屋着はすでに脱がされ、マヒナだけがはだかになっていた。キヨミネに体勢を固定され、不安定な状態でマヒナは彼の楔を受け入れる。 「は、っ、あぁ、あぁんっ……」 「マヒナ。こんな生臭坊主の嫁になるなんて思わなかったよね。仏像に夢中になっていた貴女は俺を聖人君子のように思っていたけど、結婚したら毎日のように抱かれて、啼かされて、可愛そうに……!」  かわいそう、と憐れみながらキヨミネに貫かれてマヒナはポロポロと涙を散らす。何度も彼に教え込まれた身体は煩悩の赴くまま、キヨミネの分身を包み込むようにきつく、きつく締めつける。  彫刻刀で原木を削った際に生まれる木くずのように、マヒナは身体中から汗や愛液を迸らせる。外では雪が降りつづいているのに、はだかにされているのに、寒さを感じることはなくなっていた。熱い肉の棒に灼かれて、失神しそうな衝撃に、ただひたすら耐えている。 「く……ぁあ、あ、イく……んっ!」 「俺、も。出すよ……マヒナっ――!」 「~ぁあああっ!」
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