咲いて、

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重なる指が絡み合い、キスを交わす。 舌先を招かれてそっと差し出せば、柔らかな口内に包み込まれた。 そのまま舌先は顎から首、そして胸へと移動する。誠司さんの髪が肌の上を滑り、それすら官能的で声が漏れた。 「あぁ…誠司さん…」 チュッと音を立てて乳首を吸われ体は弓なりになる。 尖らせた舌が潰すように何度も乳首を往復して、息も出来ないほど快感が走った。 すっかり勃ちあがった自身に近付く唇に焦りを覚え、僕は甘い声を出しながら体を揺らす。誠司さんはそんな事お構いなしに僕のモノを握ると、裏筋に舌を這わせてカリを口に含んだ。 「待って……あっ、やだ」 初めての感触に体がぷるぷると震えた。手とは比べられない甘い刺激に涙まで出てくる。 きつく瞑った目の裏がチカチカとして、シーツを掴んで今にも果ててしまいそうな快感に首を振る。 「可愛い、陸……我慢してるの?」 「ダメです!……誠、司さん、あっ!」 爪先がピンと張り詰め眉を寄せてその時が近いのが分かった。 手で扱かれて口淫する誠司さんの髪を掻き乱し、我慢しようもない強い快感に呆気なく飲み込まれてく。 「─── アァッ!」 跳ねる体はくたりとベッドの上に戻って、白濁を誠司さんの口の中に出してしまったことが情けなくて枕に顔を埋めた。 「気持ち良かった?」 顔は見れずに頷いて返事をする。 カタッと枕元から聞こえ、自然と音の出所に目を向ければオレンジ色のボトルが誠司さんの手の中に。 蓋を開けてローションを手に垂らし、誠司さんは僕が見ているのに気付いて微笑んだ。 「ゆっくりするから大丈夫だよ」 本当に、するんだ。 排泄するしかない搾まりに冷たいローションが塗り込まれ、興奮と緊張とそんな場所を誠司さんに触れられていることに目をギュッと瞑る。 「自分で触ったことある?」 「な……いで、す」 「大丈夫、痛くしないから。ちょっと口を開けてて」 言われた通り小さく口を開ければ、指は皺をなぞり、このままゆっくりと胎内に挿るつもりなんだって分かった。 気持ち悪さと緊張に眉を寄せ、ヌプッと指先が挿入されて、ローションを垂らしながらソコは簡単に綺麗な指を呑み込んでいった。 脳裏に浮かぶ端正な顔立ち、カクテルシェーカーを持つ手、仕事終わりの無造作な髪、憧れて恋をした人の指が僕の中で動きを止める。
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