枯れ落ちる

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肩で呼吸する僕の服を脱がし、両足をソファに立てて芹澤さんの手は後孔へと消える。自分の白濁がそこに塗られていると分かって恥ずかしさで手で顔を覆った。 「恥ずかしい?」 「恥ずかしい……」 「やってもらってたんじゃないの」 どうしてこんな時にあの男の話なんてするのか、芹澤さんを見ると床に座り広がった足の間を凝視している姿があって、咄嗟に手が出て自分の下肢を隠してた。 「見なくても出来るけど……」 視線は移り僕と目を合わせながら指先が後孔に挿入される。 「はっ、あ、」 すぐに指は出て体は逃げようとする。 「でも、誘ったのは陸だろ」 端正な顔は獰猛さを隠さないまま、また指先を挿入してソコを解していく。 「それとも苦痛が好き?このまま突っ込んで欲しい?」 「……意地悪だ」 「誰が」 唇の片端を上げる表情も凄く色っぽく、後孔には指が挿入されたまま。深くなるその指に眉間に皺を寄せ、甘ったるい感覚がソコから全身にゆっくりと広がっていく。 「芹澤さん……そんな所で見ないで」 「痛くしたら意味ないだろ」 「痛く…ないから見な、いで……アッ!」 甘い声が口から洩れた途端、待ち侘びてたように指が奥まで挿入される。ぷるんと震えるモノはまた興奮を示すように硬くなっていく。 彼の指先は悪戯に僕のモノを扱き、もう何も考えられなくなっていった。恥ずかしいとか見られたくないとか、そんな事すら快感になっていく自分が怖くもなる。 締め付けていた指はすんなり挿入出来るようになって、すっかり勃ち上がった熱を擦られながら芹澤さんの舌は睾丸を舐め始める。 「あっ……芹澤さ…んやめ、」 濡れた温かな舌の感触が薄い皮の下にある弱い部分を転がすように舐める。中に溜まる白濁が体の中で暴れてるみたいで先端から雫が溢れてくる。 モノに伝い落ちる雫を彼の舌はねっとりと舐め上げ、僕はその快感に首を左右に振って悶えた。 「ああ……アッ、んぁっ!」 突然増えた指の大きさに驚きはしても、痛みなんて少しもなく大切な部分が広がるのを感じる。力を抜くことも忘れているのに、肉体が油断するのを芹澤さんは見抜いてくる。 自分の身体じゃないみたいで、どこに触れられてもそこが疼いて熱くなる。 絡みつく舌は後孔にも迫って、開いたソコにまた指が増やされる。
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