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入学式は無事終了して、朱音の家で打ち上げ。
「あたしね、友達出来たよ」
「朱音さすがだね」
「朱音のコミュ力俺も欲しい」
「2人は?」
「私は、1人だけ…前の席の人と話したよ」
「俺は、隼人とか陸とか、中学の友達いっぱいいたから」
2人はいっぱい喋れたのか…いいなぁ。悠吾は元中だからって言うけど、私別に、中学のとき仲良かった女子なんて朱音以外いないような気がするし。
「まぁが喋った人ってどんな人?」
「えっと、奏明くんっていう…なんか、変な人」
「「え!?男子!?」」
朱音と悠吾が見事にハモって、私はあたふたと話したきっかけを説明した。
「…まぁが悠吾以外の男子と話すなんて、驚きだわ」
「ほんとに。びっくり」
「悠吾の鉄壁ガードがないからじゃん、絶対」
「…別に、鉄壁ガードなんて作った記憶ねぇよ」
2人がヒソヒソと話しているのを、わけも分からず見守る私の頭の中には、今日話した奏明くんがふと浮かんだ。
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