1 平穏な日々

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「奏明っ!帰ろ!!」 「えっ、茉央待ってー!」 私たちが付き合って変わったこと。 まず、呼び方。奏明くんから奏明へと変わった。 そして、一緒に帰るようになった。…とは言っても奏明は部活もバイトもしてるから毎週水曜日だけ、一緒に帰る日。 あと、初めて手を繋いだ異性。 「今日はどこ行く?」 「アイスでも食べに行くか?」 「あり!」 弓道部に所属し、コンビニでバイトをしている奏明。イケメンって、一部の界隈で有名らしい奏明の顔は確かに切れ長の目に高い鼻、ニキビも肌荒れもないキレイな肌。 それに加えて優しくて、気がつかえる人なのだ。 私にはもったいない。 「茉央、アイス半分こしよ!」 こうやって無邪気に笑う奏明も可愛くて可愛くてしょうがないんだ。
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