1 平穏な日々

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「いっぱいパン買えて良かったー!」 「朱音嬉しそう。よかった」 「嬉しい!ってことで、はい。おすそ分け」 そう言って朱音が私に差し出したのは…メロンパン!私の大好物!! 「めっ、めろんぱんだぁ!」 「ふふふ、喜んでるねぇ」 「ありがとうっ!」 「奏くん、覚えときなさい。まぁはメロンパン大好き星人だから」 「おう!覚えた!」 こんなふうに過ごす毎日は楽しかったし、奏明と朱音が仲良しなのもいつの間にか気にならなくなっていた。 奏明が私のことをまぁと呼ぶようになってから、クラスの子達もまぁって呼ぶようになった。 「まぁちゃん、今日の放課後遊びに行こ!」 「え!行く!!」 きっかけはなんでも良くて、私は少しずつクラスに馴染めていった。 朱音には感謝しかない、って思ってた。
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