67人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな青春も終わりを目前に控えた高校3年生の2月25日。
喧嘩することもあったけど、割と平穏に付き合っていた私たち。今日もいつもみたく一緒に登校していた。
「あのさ…」
白い息を吐いた奏明に私が返事をする。
「ん?」
「俺たち、別れよう」
「…え?」
「卒業したらさ、進路違うじゃん」
「うん」
「俺、遠距離無理だと思うし」
「そんなのやってみないと…!」
「とにかく、もう別れよう」
「……奏明の中でもう気持ちが固まってるなら、しょうがないよね。今までありがとう。私は楽しかった」
そう言って奏明をその場に残して私は学校へと歩みを進めた。
最初のコメントを投稿しよう!