1 平穏な日々

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そんな青春も終わりを目前に控えた高校3年生の2月25日。 喧嘩することもあったけど、割と平穏に付き合っていた私たち。今日もいつもみたく一緒に登校していた。 「あのさ…」 白い息を吐いた奏明に私が返事をする。 「ん?」 「俺たち、別れよう」 「…え?」 「卒業したらさ、進路違うじゃん」 「うん」 「俺、遠距離無理だと思うし」 「そんなのやってみないと…!」 「とにかく、もう別れよう」 「……奏明の中でもう気持ちが固まってるなら、しょうがないよね。今までありがとう。私は楽しかった」 そう言って奏明をその場に残して私は学校へと歩みを進めた。
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