1 平穏な日々

20/28
前へ
/93ページ
次へ
「あれ?まぁちゃん今日は石橋くんと一緒じゃないの?」 「うん…ちょっと色々あって」 3年間クラスメイトだった涼乃が私に声をかけてくれた。 なんでこうなっちゃったんだろう…? 確かにさ、進路は違ったけど…何も別れることなくない? 私は保育の専門学校へ進学、奏明は親が経営する居酒屋を継ぐことになっていた。 距離もそこそこあって、遠距離っちゃ遠距離だけども、全然会えないほどじゃないのに。 でもまあ、もしかしたら奏明の気持ちが私から離れただけかもしれないし。遠距離になるってのは、ただの口実かもしれないしね…うん。 この付き合ってた期間は短くはないけど、一瞬で忘れられるものじゃないけど、でも、思い出にしなきゃならないんだよね…。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加