1 平穏な日々

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ほぼ放心状態だったけれど、無事6時間目まで終わった。結局奏明は来なかったけど。 「ねぇ、まぁいる??」 「いるよー。まぁちゃん!朱音ちゃんだよー」 教室の前のドアからひょっこりと顔を出す朱音。 「朱音…」 「まぁ、今日の一緒に帰ろ〜」 「え、あ、うん」 「教室で待っててね!掃除終わったら迎えに来るから!」 朱音と入れ替わりで担任がやって来た。 適当なホームルームが終わって放課後になった私は、朱音を待つために特に用もない教室でボケーっとして待っていた。 「まぁ、お待たせ」 「うん…」 「帰ろ!」 「そうだね」
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