1 平穏な日々

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帰り道にあるコンビニで、私はココアを、朱音は温かいお茶を買ってゆっくりと話しながら帰った。 「珍しいね、朱音が一緒に帰ろうなんて」 「今日奏くんお休みでしょ?だからいいかなって!あと、話したいこともあったしね」 「奏明が休みって、なんで知ってるの?」 「んー?そんなことどうだっていいじゃん!それよりさ…」 突然朱音が表情を変えた。 「驚かないで聞いてね?あたしさ、妊娠したの」 「え…?にん、しん?」 「そうなのさ」 「え、だ、誰…なの?相手は…」 「それがね、わかんないのよ」 「え?」 私の隣にいるのは朱音のはずなのに、私の知ってる人じゃないみたいに狂気じみた笑顔を浮かべていて…。私の知ってる朱音ならそんなことはしないはずだし、まさか、ね。
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