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「悠吾…本気なの?」
「あぁ。本気。2人と違う高校なのは不安だけど、でも、俺も自立しなきゃいけないしって…」
「悠吾…さみしぃよ…」
朱音はその場で大号泣。私も驚きで声が出なかった。
「別に、高校が違うだけで全く会えない訳じゃないからさ」
「やだやだやだ!悠吾やだっ!」
「朱音…やだって言っても…悠吾が決めたんだから、しょうがないでしょ…?」
「…でも!!!」
「ごめんな。2人に相談出来たらよかったんだけど」
その日は、悠吾は謝るばかり、朱音は大号泣で、私は朱音をなだめて…という感じで3時間後に解散した。
朱音は悠吾のことが好きだった。昔からずっと、朱音は悠吾が好きって言ってたから、あんなに悠吾の前で泣けたんだと思う。私はただの幼なじみで、泣く資格なんてないと思ってた。
「悠吾、もし高専落ちたら豊蘭おいでね」
「ばーか。落ちねぇよ!…縁起でもない」
「あはは。私と朱音は、いつでも大歓迎だから。ね?朱音」
「…うん。むしろ落ちて欲しい」
「や、やめろよ…ほんとに落ちたらどーすんだ」
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