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許すために許す体
いつからこうなってしまったのだろうか。
いつも違う男に体を許し自分を慰めていた。他の人を体で許すことで自分を許せた気分になれた。
「セックスしたい。」
そんなことを思ったことなんて一度もない。私がしたいのはそんなことなんかじゃない。自分を許したいのだ。自分を許したいけど許せない。だから一時的にでも許した気分になりたいのだ。
今夜も私の首に誰かの跡が付いている。その跡はゆっくり身体の奥に滲み身体を軋ませる。そんなことをしても私は私のことを許せない。分かっている。でも私にはそうするしかないのだ。そうするしか楽になれないのだから。
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