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「誰かに愛されたい」そんな思いが強くなる毎日。
「あーあ、」
今日も1日の仕事を終えた私。
白いため息がくすんだ夜空に飽和していく。
「ただいま。」
薄暗いワンルームから返ってくるのは少し反響した私の声だけ。
脱力し、ベットに沈む。
「私…何がしたいんだろう…」
誰かに愛されたい。愛して欲しい。日に日にそんな気持ちが強くなる。
今まで付き合ってきた男は自分のことを愛してくれた。
愛してくれたと思っていた。
過去のことを思い出しても暗くなるだけだ。やめよう。
目をゆっくり閉じる。
頬が少し濡れて、だんだんと意識が遠のいていく。
朝の日差しで目が覚めた。朝日が差しオレンジに染まるワンルームにまた私独り。
私を愛してくれる人は誰もいない。
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