忠告2―― お越しの際は覚悟を

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『君なら悪いことにはならないだろう――』 会長は嬉しいことを言ってくれたけれども…。 島田さんにとってお見合いも、私のこの気持ちも、鬱陶しいものなのか――……。 胸がぎゅうっと痛くなる。 「……とはいえ、迷惑をかけましたね」 「え……?」 声の方に意識を向けると。 両肘を膝の上に置いて、その上で手を組んだ彼が、静かな視線をこちらに向けていた。
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