序
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空を飛ぶ妹に、タマモは声をかけるが、たちまち姿は、雲海の中へ飲み込まれてしまう。 「大丈夫なんだろうか?人間界に降りたいなんて……。まったく」 ついに、手を貸してしまったと、タマモは、困り顔のまま立ちすくんでいる。 そんな姿をあざ笑うかのように、ホオジロが大きく鳴いた――。
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