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信久は自身のコートを脱ぐと床に放り投げ、徳香の服に手をかける。Tシャツの裾から手を入れようとしたところを、徳香に止められてしまう。
「ま、待って……さっきバスケやったから汗くさいかも……あの……だから……シャワー浴びてきていい?」
顔を真っ赤にしてプイッとそっぽを向くと、両手で信久の胸を押す。そんな徳香のそばから離れるなんて無理な話だった。
「……一緒に入るならいいよ」
「や、やだ……! 恥ずかしいもん……」
「ダメだよ、今夜だけは恋人でしょ? ちゃんと言うことを聞いてもらうから」
そう言ってキスをしながら、徳香着ていた服を全て取り去ってしまう。それから自分の服も脱ぐと、メガネも外した。そして恥ずかしそうに体を隠す徳香を抱えて浴室に入る。
「メガネなくて見えるの……?」
「うん、ちょっとボヤけるくらい」
「なんでキスばっかりするの……?」
「じゃないと徳香は俺の方を見てくれないじゃないか。キスしてれば絶対にこっちを見てくれるから」
「バカ……んっ……」
シャワーを出している間もキスは繰り返され、信久はボディソープをつけた手で、徳香の体の上を何度も滑っていく。
「徳香……好きだよ……愛してる……」
信久が耳元で囁くと、徳香は体をピクンと震わせる。その反応が可愛いくて、信久はゴクリと唾を飲み込む。
「本当に徳香は可愛いな……」
キスをしながらゆっくりと舌を絡めると、徳香も同じように返す。それが信久の心に拍車をかけた。
彼女の手から戸惑いを感じる。それでもぎこちなく信久の首に回されると、信久は喜びのあまり、貪るように徳香にキスを繰り返した。
シャワーで泡を洗い流し、彼女の胸の頂に吸い付くように舐っていく。手は徳香の敏感な部分を捉え、ゆっくり指を使いながら彼女の中を解きほぐす。
甘い吐息を漏らしながら立っていられなくなった徳香の腰を支える。しかし信久の舌と指は徳香を一層激しく攻め立てていく。
徳香が体を震わせてから、信久の肩にグッタリと倒れ込むと、彼女の体を抱き上げてベッドに急いだ。
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